よくあるご質問 酒茶論
ソムリエが語る古酒
第1話 グラスと古酒
日本酒の味わいについて
「甘口」、「辛口」という表現をがありますがお酒の味は糖分の量と酸味のバランスによって決まります。清酒の糖分は一般に日本酒度で表わされ日本酒度は水に対する酒の比重を日本酒度計(15度のお酒に浮秤〈お酒に浮かぶはかり〉を浮かべる)という比重計で計ったもので糖分が多ければ重く、糖分が少ないと軽くなります。よって、日本酒度計がたくさん沈むと、糖分の少ない辛口でプラスあまり沈まないと、糖分の多い甘口でマイナスの表示になります。プラスの数値が多くなればより辛口、マイナスの数値が多ければより甘口になります。

ただ人間の酒に対する味覚は日本酒度だけでは決まらず、その日の体調や舌の感覚、後味の苦みなどが大きく影響します。とくに酸味の感じ方は、酒の軽さ重さの決め手となります。酸度は1.5程度を平均としますが、酸度が多ければより濃醇な口あたりになり酸度が少なければより淡麗のあじわいになります。味覚的には酸度が多ければ辛口に、酸度が少なければ甘口に感じます。「甘、辛、酸、苦、渋」の五味のバランスによって酒の味は決まってきます。
なぜ古酒にワイングラスなの?
ワイングラスはお酒本来の味わいをグラスの中で調和させる役目を持ち合わせている。すなわちお酒の個性、香り、味わい、外観を引き出すためのアイテムです。それぞれのお酒の特性、並びに製法、年数の違いを充分に楽しむため、この目的に沿ったグラスを使用する事が非常に重要となるわけです。 グラスの形状は、香りの良し悪の強度と共に、お酒そのものの口内での流れに関連性があります。お酒が舌のどの部分に最初に触れるかは、グラスの形状、大きさ、カップの縁の厚み、さらにグラスの厚みも関連します。
香りの強度はお酒そのものが持つ個性だけで決定づけられるのではなく、
グラスの形状の相性でも決定されます。

温度帯で楽しむ時は、低い温度の場合、香りを弱めてしまいますし、その逆に温度が高い場合、アルコール臭が強く感じられてしまいます。お酒がグラスに注がれた瞬間から蒸発が始まり、日本酒(古酒)特有の香りがグラスの縁に沿って立ち昇ってきます。結果として、グラスのサイズと形状がお酒特有の独特な香りを感じるのに役立つ事になる訳です。グラスを廻す事によりお酒が接触する部分を大きくし、これが蒸発と香りの強さを高めます。しかし、このグラスを廻す事によって香りの要素を変化させたり、助長させることはありません。
赤ワイングラス
古酒の歴史
白ワイングラス 古酒の歴史
シェリーグラス
古酒の歴史
古酒ナビではこれらのグラスの販売もしております。
『酒器による古酒の楽しみ方』でもグラスと古酒について書いていますのでご参照ください。
次回は、『古酒とワインでの楽しみ方』を提案してみたいと思います。